(社)宮城県栄養士会地域活動栄養士協議会
山田 富美子
宮城県の県庁所在地である仙台市は、『青葉城恋歌』の歌詞にある通り、市内を清流広瀬川が流れ、「杜の都」を象徴するケヤキ並木の緑が美しい都市です。紅葉が終わり、木枯らしが吹く季節を迎えると、ケヤキ並木は数多くの豆電球を身にまとい、「光のページェント」として夏の「七夕祭り」と同様、多くの観光客の目を楽しませてくれます。
自然環境に恵まれている仙台は、お米(ササニシキやひとめぼれ)がおいしく、海の幸・山の幸も豊かで、新鮮な食材の宝庫でもあります。この「地産地消」運動に絶好な当地で活動している「子どもの食事研究グループ」を紹介します。
子どもの食事研究グループ
私が所属している「子どもの食事研究グープ」は、市民の健やかで、明るく楽しい生活づくりの支援を目的として設立(1969年10月)された「仙台市地域活動栄養士会」内の5研修グループの一つです。
本グループは、1999年4月から活動を開始し、特に、豊かな人間性と生きる力の育成に大いに関わる「食育」の研鑽と普及に取り組んでいます。

〔「食育奨励賞」受賞の祝賀会に集ったメンバーです〕
【活動概要】
<メンバー>
24名(2008年11月現在) 代表:佐藤京子
<活動目的>
栄養士の専門性を高めるための内部研修ならびに食育の普及
<活動内容>
1.専門性を高めるための内部研修
2.食育媒体の作成
①6群タペストリー
②バランスランチョンマット
③食育パズル
(第13回手づくり健康教育媒体コンテスト奨励賞)
④ルンルン子どものお食事BOOK
(第14回手づくり健康教育媒体コンテスト奨励賞)
⑤紙芝居「バーラちゃんと3人のお友達」・「バーラちゃんの遠足」
⑥塗り絵(お弁当・生活リズム・バランスガイド)
〔イベントでの食育媒体の活用例です〕
3.料理指導「小さな子どものお食事&クッキング託児付き料理教室」
①子どもの食事の大切さを啓蒙する。
②望ましい食事の摂り方、必要な栄養の知識を伝達する。
③調理に親しむための楽しい実習を催す。
※託児スペースでは、紙芝居・食育パズル・バランスランチョンマットなど食育内容を盛り込んだ媒体を使い、「食」に対する子どもたちの興味や関心を育むように心がけています。
2000年11月の初回以降、2008年までに通算11回実施しています。内容は調理実習・栄養講話・試食(子どもと一緒に食べる)です。
また、食育に関する種々の情報提供を目的とした、「バーラちゃん通信」を発行しました。なお、「バーラちゃん」とは、子どもに親しみを持ってもらえるように考案したキャラクターのかわいい元気な子のことで、「バランスの良い食事」からその名を取りました。紙芝居・塗り絵・本などの各種媒体の中で活躍しています。
〔左が元気なバーラちゃんです〕 〔親子で楽しく食事です〕
4.受託事業
①講話
仙台市子育て支援情報室・市民センター・仙台市保育所連合会
小学校・児童館・幼稚園・みやぎ生協・せんだい杜の子ども劇場など
②料理教室
子育てサークル・のびすく仙台・小学校・児童館・仙台市ガス局など
③イベント参加
食育フォーラム・子育てフェアin仙台・こどもフェスティバルinAOBA
ニッポン食育フェア・泉ストリートフェスティバルなど
④取材協力
河北ウィークリー・仙台リビング新聞・TBCすこやかさんこんにちは
のびすく仙台など
⑤その他
食育指導士の資格取得教材への掲載
〔紙芝居の読み聞かせです:食育フォーラム〕 〔子どもクッキング教室です:仙台市ガス局〕
【活動の成果】
●第13回手づくり健康教育媒体コンテスト 奨励賞 (2001年度)
●第14回手づくり健康教育媒体コンテスト 奨励賞 (2002年度)
●平成19年度みやぎ食育活動優良実践者表彰 食育奨励賞
食育媒体と料理指導が一体化した託児付き料理教室では、子育て世代の参加者の「子どもへの気配りが必要なく、集中して調理に取り組むことができた」という感想に象徴されるように、食育の重要性を認識してもらえる良い機会となっています。たとえ一時でも、育児から解放された中で料理を習えるのも嬉しいようです。
【今後の活動】
一つのイベントに対して、24名の会員全員で企画の段階から関わるのは煩雑であり責務意識も希薄になりがちなので、今年度から活動形態を次のように変更しました。
①小さな子どもの食事&クッキング託児付き教室
②子育て応援キッチン
③グループ紹介ガイド
以上3つのプロジェクトチームを編成し、チーム単位での企画に全会員が協力する形を取るようにしました。
食育基本法の制定により、活動環境が整っている今、会員間の共通理解と相互協力を常に心がけ、食育の普及に励んでいきたいと考えています。