(社)秋田県栄養士会地域活動栄養士協議会
木島恭一

美の国 あきた
秋田には「美」という言葉がよく似合います。「美しい自然」はもちろんですが、小野小町に代表される「秋田美人」、日本三大美林のひとつ「秋田スギ」、「あきたこまち」でおなじみの「美味しい秋田米」、そして米の秋田は酒の国ともいわれる「秋田美酒」、いずれも秋田が全国に誇る貴重な資源ばかりです。
また、素朴で温厚、雪国特有のねばり強さとバイタリティー、そうした秋田の県民性も大いに誇りうる「美徳」のひとつかもしれません。
是非、秋田に来てたんせ!
秋田県の地栄協の活動は主に、県栄養士会からの委託事業と個人活動が中心です。
その中から、今回は二名の会員を紹介いたします。
一人目は、秋田県の創造者支援事業「創造的創業者」に認定され、助成を受けて弁当の宅配専門店として営業している、渡邊和子さんの「宅配こまち」を紹介します。
有限会社 宅配こまち 宅配弁当で在宅高齢者の自立をサポート
「宅配こまち」は、宅配を通じて在宅高齢者の生活を応援する宅配専門弁当店です。社長の渡邊さんは、様々な施設で経験を積んできたベテラン栄養士。明るくバイタリティーに溢れたその人柄に誘われるように着々とファンが増えています。
当社のお弁当は彩りがよく、実に食欲をそそります。
栄養士がカロリーや栄養バランスを考えて作っており、いろいろなものが入っているからです。もちろん食材にもこだわり、ご飯は秋田市内産のあきたこまち、野菜は周辺地域で採れるものなど、地域のものに徹底。生味噌を使用した味噌汁なども手作りへのこだわりを感じます。
メニューは日替わりで朝・昼・夕の3食ありますが、1週間のメニュー表から好きな時だけ注文することも可能で、健康志向の「すこやかこまち膳」と、健康とボリュームの両方を満たす「はつらつこまち膳」の2種類が基本ですが、注文を受けた時点で健康状態や嗜好を聞きメニューに反映させるため、個々人に合ったセミオーダー仕様のお弁当になっています。
朝食は夕食と一緒に届けるシステムで、食中毒を防ぐため、秋田では初めての抗菌仕様の容器を使用。顧客がお弁当を必ず冷蔵庫で保管するよう声かけをして帰るようにしています。また、配達や回収の際は必ず本人との手渡しが原則。会話を楽しみ、温かいうちに美味しく食事してほしいという思いでおこなっています。そして、実はこれが顧客の安否を知る手段にもなり、離れて暮らす家族からの依頼があれば、安否確認の連絡をするサービスもおこなっています。
渡邊さんは「微力ですが、これまでお世話になってきた地域やお年寄りに恩返しがしたいと思っています。会話の中からニーズを汲み取り、手となり足となってお年寄りが毎日をより楽しく過ごせるお手伝いがしたいですね」とニッコリ。
小さな体でパワー全開。「宅配こまち」のお弁当がおいしいのは、材料や味付けの良さだけでなく、渡邊さんの”愛情と元気”が隠し味になっているに違いありません。
二人目は、秋田県栄養会員として初めて海外ボランティア活動に参加する田村郁子さんを紹介します。秋田県栄養士会員として、初のJICAボランティア
国際協力機構(JICA)のシニア海外ボランティアとして南米のウルグアイに派遣される田村郁子さんは派遣研修が始まる6月まで、県栄養士会に所属し働いていました。ウルグアイでは、県庁社会促進課に所属し、貧しい住民に食事を提供する県立食堂の栄養相談や人材育成などに取り組む計画です。田村さんは、海外でボランティア活動することが若い頃からの夢だったとし、「現地の食文化や生活習慣をよく理解し、栄養士としての経験を活かしながら住民と一緒に栄養改善を目指したい」と抱負を語りました。
秋田市長を表敬する田村さん
秋田の郷土料理
きりたんぽ
きりたんぽは、秋田県の郷土料理。杉の棒につぶした粳米のご飯を竹輪のように巻き付けて焼き、棒から外して、食べやすく切った物で、鶏がらのだし汁に入れて煮込んだり、味噌を付けて焼いて食べたりします。さらに、学校給食をはじめとする、病院・施設等の集団給食の人気メニューの一つです。
起源
秋田県北部に住むマタギの料理が起源とされるが不詳。マタギが山から帰った際、残した飯を潰して棒につけ焼き、獲物のヤマドリや山菜、キノコとともに煮たり、味噌をつけて食べたりしたとされています。家庭料理であることから、鍋に入れる鶏肉に決まりはありませんでしたが、比内地鶏が有名になったことをきっかけに、比内地鶏の産地である、大館市でセットで売り出すことに成功し本場の地位を確立し、その後秋田県の郷土料理として広く親しまれるようになりました。
きりたんぽのつくり方

きりたんぽ鍋3人前の例
材料
きりたんぽ:1人3本約180g)
鶏がらスープ(水とスープの素でも可)を入れ酒、みりん、塩、しょうゆで味をつける
比内地鶏:200g
ゴボウ又はササガキゴボウ:150g
糸コン:200g
舞 茸:100g
ネ ギ
セ リ
※もしきりたんぽが余ったら(袋ごとボイル、またはレンジでチンすると柔らかくなります)
下準備
○きりたんぽを長く作った場合は斜めに2~3つに切る。
○鶏肉はひとくち大に切る。
○ゴボウはサガキにして水に放ち、アクを抜き水気を切る(セットについたゴボウはそのまま使用出来ます)
○マイタケは石づきを取り、食べやすい大きさに手でちぎる。
○糸コンは食べやすい大きさに切り、湯通しする。
○ネギは4センチくらいにななめに切る。
○セリは4センチくらいに切る、根が付いている場合は根も鍋に入れる(よく洗ってください、食べれます)
作り方
1.鍋に比内地鶏つゆを入れ約5倍を目安にお好みに合わせて調整してください、ゴボウ、鶏肉、舞茸、糸コン、セリの根を入れ煮る。
調理中は高温になります、火傷に注意してください。
2.鶏肉が煮えたら鍋にネギ、きりたんぽを入れる(きりたんぽは煮すぎると形が崩れる場合があります)
3.セリは最後に入れ野菜にほどよく味がしみ込んだらお召し上がりください。
きりたんぽ鍋の作り方その2・・・割と簡単、出来上がりの見栄えがいいです。
下準備
○きりたんぽは斜めに2~3つに切る。
○鶏肉はひとくち大に切る。
○ゴボウはサガキにして水に放ち、アクを抜き水気を切る(セットについたゴボウはそのまま使用出来ます)
○マイタケは石づきを取り、食べやすい大きさに手でちぎる。
○糸コンは食べやすい大きさに切り、湯通しする。
○ネギは4センチくらいにななめに切る。
○セリは4センチくらいに切る、根が付いている場合は根も鍋に入れる(よく洗ってください、食べれます)
○ スープを沸騰させます。
土鍋などのお鍋の一番下にゴボウを敷くように入れその上にキノコ(舞茸)、鶏肉、糸コン、きりたんぽ、ネギ、セリを入れる。
沸騰させた比内地鶏つゆをお鍋に入れ蓋をして沸騰させます、煮こぼれないように蓋を調整してください、お肉が煮えたら完成です。
大きな鍋が無い場合はどんぶりなどの器に材料を入れ電子レンジでの調理も可能です。
調理中は高温になります、火傷に注意してください。