こんにちは! 仲間です 《青森県》
(社)青森県栄養士会地域活動栄養士協議会むつ
高橋 精子
✻✻✻✻✻地域の紹介✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
こんにちは!今回は東北新幹線全線開業の喜びに沸く青森県からです。
青森県の地域活動栄養士協議会は青森地区・中弘南黒地区・八戸地区・五所川原地区・上十三地区・むつ下北地区の6つの地区からなっています。その中でも最も北にある下北半島からの発信です。むつ下北地区の協議会の名称が『青森県栄養士会地域活動栄養士協議会むつ』です。
下北半島は周囲を海で囲まれた“まさかり”の形をした半島です。全体が下北国定公園になっており、本州最北端の地である大間崎や日本三大霊場の一つである恐山、神秘的な岩々が美しい仏ヶ浦、白鳥の飛来地であるむつ湾などがあります。
『大間のマグロ』一度は皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?津軽海峡の荒海で捕れるマグロは身がしまり脂ものって、美味しいととても評判です。その他にもイカ・アワビ・ウニもよく捕れます。甘味のある陸奥湾のホタテやナマコ等、海の幸も豊富です。
半島のほぼ中央には釜臥山が位置し、緑豊かな山地では山菜も豊富で、海の幸や山の幸に恵まれた大自然が残る地域です。
むつ市、大間町、東通村、風間浦村、佐井村の5つの市町村からなり、人口は約8万6千人です。
✻✻✻✻✻食育カルタについて✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻ 
下北半島に住む、私たち、むつ下北地区の会員で2006年(平成18年)食育カルタを作成しました。現在も継続、実施しているので紹介します。
【作成のきっかけ】
食育基本法が2005年(平成17年)に成立したのを受け、食育に関する仕事が増えてきました。それをきっかけに、依頼を受けたときに会員がいつでも使えるように、食育の媒体を作成することにしました。どんな媒体が良いのか会員で相談した結果、「食育カルタの製作」を計画しました。子どもの頃から食に興味をもち、食の大切さを知る子に育ってほしい。カルタなら楽しみながら覚えてもらえるのではと考えたからです。
普段はそれぞれ個人で活動している私たちですが、皆で集まって共有できる媒体を作ろうということも目的でした。
【カルタの特徴】
テーマは『伝えたいこと盛りだくさん!』『手作りカルタで楽しい食育』
1.文章には「食べること」に関する、さまざまな内容を盛り込みます。
(栄養素の名前や働き、理想的な食習慣、地場産品や郷土料理など)
2.栄養士による解説をつけます。
絵札をとった後に、読まれた札の栄養素や食習慣などについて、短くわかりやすい説明を加えます。
3.かるたの大きさは
子供用で19センチ×14センチ⇒A4の用紙1/2くらいの大きさです。
大人用は9センチ×5.8センチ ⇒市販のカルタのサイズのままです。
【作成の方法】
1.まず、最初に「あ」の行担当「か」の行担当という具合に、会員全員で
カルタ作成範囲の手分けをし、読み札を考えました。
2.その後、各自担当の読み札案を持ち寄り、会員全員で協議しました。
読み札に合わせて絵札のイラストもそれぞれに考えました。
3.絵札の色付は統一感を出すために、パソコンのペイント機能を使用。
4.仕上げに絵札と読み札をそれぞれラミネート加工して丈夫にしました。
更に角をはさみで切り落として、子どもの手が傷つかないように工夫。
【カルタの紹介】
《食育カルタ子供バージョン絵札》
※ 絵札と読み札と解説
(解説)『けいらん』『けんちん』『じゃぱ汁』とは、むつ下北の郷土料理です。子どもたちにも昔ながらの料理に興味を持ってもらおうという願いがこめられています。『けいらん』は澄まし汁の中に卵の形のあんこ餅が入ったもの。『けんちん』はふきやわらび、大根やゴボウなどの根菜を細かく切り、崩した豆腐と一緒に炒めて煮込んだ汁物。『じゃっぱ汁』は鱈や鮭のアラと一緒に大根や葱などを煮た汁物です。
(解説)青森といえば、りんごですね~青森県のりんごの生産量は日本一です。代表的なりんごは、ふじ・つがる・ジョナゴールド・王林がありますよ。
(解説) たんぱく質は皆さんの体を作る基になります。足りなくても食べ過ぎてもいけませんよ。魚・豆腐・肉・卵など、たんぱく質が含まれる食べものを、一回の食事でどれか一つは入っているようにしましょうね。
(解説) 好き嫌いしないで何でもよく食べていますか?肉や魚や野菜などみんな成分が違うから、好きなものばかり食べていると、栄養分が偏り元気パワーが出ませんよ。いろいろなものを組み合わせて食べることが大切です。これ一つでOKという食べものはないですよ。
(解説)すっきりウンチは健康のしるし、バナナウンチでてるかな?すっきりと元気なウンチは形がバナナに似ていますよ。硬くて出にくいのは主に野菜や果物をもっと食べてというサイン。毎日元気なうんちが出るようにしっかり食べましょうね。
《食育カルタ大人バージョン》
○メタボリックシンドローム ○ゆったりサイズ ○よく噛んで脳に刺激
あなたのお腹は何センチ 着て楽なのはわかるけど 認知症予防
体の線は崩れていく
【カルタ大会実施の紹介と成果】
カルタの完成後、むつ市内の百貨店を会場に『食育カルタ大会』を開催しました。小学生や幼児、保護者の方も参加してくださり、楽しく開催することができました。
『MBC(むつバルーン)クラブ』(イベント等でバルーンアートをつくってくれる団体)の方々にご協力頂いて準備をした「風船で作った素敵な王冠や花などの景品」も宣伝となり、100名近くの方が集まってくださいました。大人も子供も真剣になり、走ってとり合う子もいたりして白熱したゲームとなりました。その後も市内の保育園や幼稚園、子育て支援センターなどで実施しました。また、毎年『健康あおもり21県民講座』事業として栄養士コーナーの中で『食育カルタ大会』を開催しています。
ゲーム中、読み札の合間に解説をつけていくのですが、全部につけるのではなく、参加者の年齢、人数、ゲームの流れを考慮しながら説明を加えます。例えば、解説するカタルの枚数を減らしたり、内容をもっとわかりやすくするなど、その時々で変えていきます。あくまでも楽しくゲームできるように工夫しながら進めています。
カルタ大会をきっかけに、各ご家庭においても、食に関する話題を取り上げて頂くことにより、食の大切を学ぶ機会に繋げていただければと考えています。
また、参加者の中には、購入したいという保護者の方もおり、「カルタで食育を」という私たちの考えにも賛同頂けたものと感じています。
※当初は子どもを対象に作成したカルタですが、大人の方にも結構楽しんでいただけたので、大人バージョンも作成しました。
“公民館で小学生対象に” “子ども支援センターで” “子ども支援センターで”
図も使い、解説はしっかりと… 解説は簡単に、時間も短く。
“市内の幼稚園で年長組み生対象に” “健康あおもり21県民講座の中で” “大人バージョンカルタで”
みんな真剣です。 年齢がまちまちなので工夫が必要です。かなり夢中。盛り上がりました。
✻✻✻✻✻他の活動について✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
食育カルタの他にも幼児と等身大の『ケンちゃん人形』を作成しました。
保育所等の食育にも役立てています。
“パクパク食べました”“食べた食品を色別に分けてください”“間違いなく分けれた?”
毎年行われる『健康あおもり21県民講座』の目玉として、魚釣りゲームも考えま した。まず、釣りゲームを楽しんでもらい、釣りあげた魚の名前を言ってもらう、当たっていたら誉める、間違っていたら壁紙を参考に同じ魚を探してもらい名前を覚えてもらう。覚えた魚を、スーパーで見つけたり、話題にしたり、実際に家庭で食べてくれたらバンバンザイ!魚の消費拡大と健康づくりに繋がってほしいです。
“毎回好評な魚釣りゲームです”
普段は個人個人で仕事をしていて、それぞれに市町村の各種健診、栄養教室の依頼を受け動いています。また、いろいろな団体からの健康教室、料理教室等にも対応しています。会員の中にはテレビ番組の栄養・料理コーナーに毎週出演の方もいますし、自宅で料理教室を開いている方もいます。
“自宅で料理教室開催中。毎回素敵なセッテングで楽しい一時を…”
✻✻✻✻✻今後は・・・✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
2010年地域活動協議会の会員は減ってしまい、2ヶ月に一度の地域での勉強会は滞ってしまいましたが、自己研鑽に励み、仲間と情報交換し合い、協力し合って、栄養業務に携わって行きたいと考えています。
子どもだけでなく幅広い年齢層へ食育の輪も広げていきたいと思います。