今回は、福祉職域を担当する元家玲子理事が、
職域で推薦をした2講演のおすすめポイントをご紹介します。
パーソナルカラリストの三浦南海子先生のご講演は、ご自身のお母様に認知症状が現れて、医師から「色を使った新しいケアを考えて」と言われたことから話が始まります。施設探しをする中で高齢者を介護している環境に色が失われていることに気付いたそうです。
色の役割は様々で、信号の赤・青・黄のように情報を伝えたり、危険を知らせたりする効果がある他、桜の薄桃色に心が癒やされたり、熟した果物がおいしそうと感じたりする心理的効果もある等、普段何気なく見ている色について改めて考えることができました。
では、故郷の色は?
想像する色はそれぞれ違っていて、思い出話も色とりどり。人生の思い出は色とともに記憶に残っています。三浦先生のご考案された色カルタ・クオリアゲームは、認知症の方に色から連想される話を語っていただくことで誰もが主役になれるコミュニケーションツールです。高齢化率や認知症患者が急増している我が国において一人ひとりを尊重した社会の形成に繋がるものと思います。ご講演を視聴して私も早く実践してみたいと思いました。もちろん、認知症の有無に関係なく、「自分を知り、相手を知る」ことに繋がる手段です。是非、ご視聴ください。