【内閣府】食品安全委員会、粉ミルクのクロノバクター・サカザキについてのQ&Aを公開
2023/06/01
ニュースのポイント
- 食品安全委員会がクロノバクター・サカザキについてのQ&Aを作成
- 粉ミルク中にクロノバクター・サカザキが混入する可能性があるため殺菌が必要
- 調乳に熱湯を用いる必要性等をわかりやすく解説
内閣府食品安全委員会は2023年5月31日(水)に乳児への哺乳で特に注意すべき点について、「粉ミルクは無菌とは限りません。飲む直前に70℃以上のお湯で調乳し速やかに消費しましょう〔細菌(クロノバクター・サカザキについて)〕」のQ&Aを公開した。
クロノバクター・サカザキは自然界に広く存在し、健康な人の腸管内にも存在する一方、乳幼児が感染すると敗血症や壊死性腸炎を発症することがあるため、注意が必要である。粉ミルクの製造においてはクロノバクター・サカザキの混入リスクを限りなく低減するよう管理しているが、完全に無菌にすることが難しいこと、開封後や調乳時等、家庭での管理下では混入リスクがあることから、70℃以上のお湯で調乳することによる殺菌が必要とされている。
今回公開されたQ&Aにおいては、これらの理由や対策についてわかりやすく国民に解説している。公衆衛生向上のため、母子保健に関わる管理栄養士・栄養士によるこれらの情報の国民への周知が求められている。
■「粉ミルクは無菌とは限りません。飲む直前に70℃以上のお湯で調乳し速やかに消費しましょう〔細菌(クロノバクター・サカザキについて)〕」のQ&Aを見る(内閣府食品安全委員会)