キャリアシートを書き重ねて、なりたい自分に近づく!
日本栄養士会では、受講した研修の記録と評価を行うためのキャリアシートをご用意しています。これは、スキルアップしたい内容を、研修の場と職場でのPDCAサイクルで実践した事柄を記録するものです。自己研鑽の計画、研修会の受講、自己学習、実務でのトレーニングなどを、キャリアシートに記入していきます。
また、キャリアシートは認定審査を申請する際にも必要になります。
キャリアシートを記入することで新たな気付きを得ることができ、次に自分に必要な研修や自己学習が分かるようになります。さらに、積み重ねたキャリアシートは自己研鑽の記録となります。各学会で発表をしたり学術論文にまとめたりして他者に公表し、評価を受け、社会に貢献する管理栄養士・栄養士になりましょう。
書き方のコツは「素直に」効果の数値化
キャリアシートの書き方は自由です。例を参考に記入していきましょう。
(例)栄養花子さん(病院勤務・12年目)
研修の目的
この研修で理解したい内容を記載します。
研修で学んだこと
講義・演習で学んだ、目的に関連したポイントを簡潔に整理し、それらから得た所感などを記載します。
実践で活用できる内容
具体的な実践計画を記載します(誰と、いつ、何を、どのくらい、どのように…の視点で)。
実践の場で効果があったこと
実際に何をして、どのような効果があったかを具体的に、できるだけ数値で記載します(他職種や患者などからの声があればそれも含める)。
実践事例
実践方法と実践経過からその結果を記載します。
(1) データベース(病名、臨床検査データ、生活状況、食事の状況、身体状況など)の整理
(2) 栄養アセスメントと栄養診断
(3) 栄養介入(栄養管理計画)
(4) 臨床経過:治療に伴う副作用、合併症に対する適切な栄養管理
(5) 臨床経過:患者への栄養介入(栄養補給と栄養指導)、フローシートの作成
(6) 患者・家族への栄養支援
(7) 患者・家族へのチームでの対応
これらを踏まえ、さらに学習すべき項目
実践した結果を振り返り、足りない部分、さらに深めたい内容を記載します。
学習目標を全て達成できなかった理由
今後の課題を記載します。