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「Women's Health」発、食のトレンドから、"サステナブルに食べる"を考える

「栄養の日」市民公開講座(第2部)

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 市民公開講座第2部では、「"ワタシ流"サステナブルライフ 〜健康と環境に配慮した食のトレンドとは〜」をテーマに、「Women's Health(ウィメンズヘルス)」日本版の編集長、影山桐子さん(写真上右)と管理栄養士・料理家の倉嶋里菜さん(写真上右から2番目)をゲストに迎え、最近の食のトピックから女性の健康づくりを考えていきました。MCは引き続き川口あいさん(写真上左)が担当しました。

健康志向の女性たちの中で、プラントベースフードに関心が集まっている

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 「Women's Health」は、世界55か国以上で展開されているライフスタイルメディア。フィットネスを中心に、食、健康、美容、ファッションなどの情報が日々更新されています。次々と生まれるトレンドの中で、影山さんは「健康志向の女性たちの中で、最近は"プラントベースフード"に関心が集まっていますね」と話題を挙げました。
 プラントベースとは、植物由来という意味。環境保護、動物保護のために、肉類を食べないようにして、その代わりに豆や小麦のたんぱく質から作られた代替肉や大豆製品をたんぱく質源として選択している人が増えているといいます。また、菜食中心で肉は食べないものの魚類や貝類は食べるペスタリアンも増えているとのこと。
 これに対し、鈴木副会長は「肉類に含まれる栄養素はたんぱく質だけではありません。鉄や亜鉛といった微量ミネラルを含む食材としても肉類は貴重です。これらの栄養素をほかの食材で調整して摂取できるのであれば問題ありませんし、管理栄養士も個人の食のこだわりや主義をもちろん尊重します。ただ、栄養の知識があまりない方が個人で実践するとなると、健康を維持し続けるのは難しいと思いますね」と述べ、公認スポーツ栄養士としてビーガン(菜食主義)の選手の栄養サポートをしていると話ししました。
 影山さんは、「もう1つ気になる食のキーワードとして、食品添加物への忌避感が挙げられます。添加物が入っているから加工肉は食べないようにといった記事がよく目につきます」と、現状を報告。
 鈴木副会長は、「食品添加物が無かったら、日本のこの猛暑の環境ではほとんどの食材が輸送できなくなります。菌が繁殖しないようにさらに冷凍して送ったり保管したりするとなると、エネルギーが余計にかかり、それこそサステナブルではなくなります。国の基準を満たした範囲で製造されているのであれば、食品添加物に神経質になる必要はありません」と回答しました。
 これを受けて影山さんが、「私も加工食品を購入する前に食品表示を確認することがありますが、食品添加物が含まれていないものはほとんどありません。それを懸命に探すことが、余計にストレスになっている人もいるのではないかと心配します」と答えると、鈴木副会長は「そうなんです。こだわりは否定しませんが、それで生活しづらくなっていては本末転倒。管理栄養士としてはいつでも代わりの食事方法を提案できるようにしています」と、専門職に相談する意義を伝えました。

たんぱく質の上手なとり方は"ゼロにしない"ということ

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 「Women's Health」日本版で実施した読者アンケートによると、回答者の半数ほどが「プロテイン剤」を摂取しているとのこと。影山さんは「最近は運動する女性だけでなく、肌や髪のためにプロテイン剤をサプリメント感覚で摂取する若い女性が増えています」と、その結果を報告しました。
 「肉、魚、大豆製品、卵を日々の食事で食べている人であれば、プロテイン剤は必要ない場合があります」と鈴木副会長。MCの川口さんが「昨日ちょっと筋トレをした後に、プロテイン剤を飲んでしまいました」と苦笑いしつつ告白すると、鈴木副会長は「たんぱく質を多く摂取した場合、身体の中にたんぱく質として保存しておくことができないんです。体内でたんぱく質を分解してバラバラにするのですが、その作業は肝臓でしかできず、プロテイン剤のとりすぎによって健康診断で肝機能の数値に異常が見られる人が増えているんですよ」と、そのリスクを伝えました。
 そして、たんぱく質の上手なとり方として、「自分がたんぱく質を過不足なくとれているのかを知ることは難しいのですが、まずは"ゼロにしない"ということ。そして、こんなに食べてもいいのかな?と感じる場合は多いケースがほとんどなのでほどほどに」と、呼びかけました。

管理栄養士インスタグラマーが提案する、高たんぱく質メニューとは?

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 フォロワー287,000人を抱える料理家の倉嶋さんは、自身のSNSにも投稿した高たんぱく質レシピ「5分でできる のっけ丼」を紹介。「蒸し大豆が好きなので、ストックしておき、みそ汁に入れたり、卵焼きに混ぜたりしています」と話すと、鈴木副会長は「ゼロにしないためには、そういう心がけが大切ですね」とコメントし、「どうしてもたんぱく質の食材が準備できないときには、明治TANPACTのような、たんぱく質入りのゼリーやビスケットで補うという方法もあります」と付け加えました。

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 最後に、鈴木副会長は「サステナブルに食べるとは、10年、20年先でも、医療費や介護費をかけずに健康で居続けられる自分でいること。自分を守ることが、国を守ることにもつながります。この栄養週間(8月1日から7日まで)をきっかけに管理栄養士・栄養士と一緒に、ぜひ考えてみてください」と結びました。

 ここでご紹介した内容は講座の一部。サステナブルな味付けテクニックや、「Women's Health」日本版でも関心が高い更年期の乗り越え方については、こちらの動画でご覧ください。

■市民公開講座(動画)を観る
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