第1回「日本災害食大賞」の優秀賞が決定!
2016/08/02
ニュースのポイント
- 今年度初!災害時にも美味しく機能的で、便利な非常食92製品がエントリー
- 美味しさ部門、機能性部門、新製品部門の3部門で9製品が表彰された
- 保存食は入れ替えが必要なことから、美味しく食べられる食品であることがポイント
昨今の防災への関心の高まりを受け、オフィス防災EXPOで今年度新たに始まった「日本災害食大賞」。危機管理の専門家などが審査員を務め、年間でもっとも優れた非常食・災害食を表彰するというもの。第1回にもかかわらず、今年度は92製品がエントリーし、美味しさ部門、機能性部門、新製品部門の3部門で9製品が優秀賞を受賞した。
機能性部門では、災害現場で不足しがちな飲料水、野菜、災害弱者への配慮の点から3製品が受賞。「野菜の保存食セット(カゴメ株式会社)」は2人世帯で3日分の野菜ジュースと野菜・豆・穀類入りのスープの組み合わせ。
また、「やさしくラクケア 黒蜜きなこプリン(ハウス食品株式会社)」は舌でつぶせるやわらかさで要介護の方の食べやすさにも配慮され、かつ1食当たり5gのたんぱく質が含まれる。いずれも、炭水化物に偏りがちな支援物資にプラスして活用することで、災害時の栄養面での充実がはかれる製品だ。機能性部門でグランプリに輝いたのは、「DSW PREMIUM 12YEARS(株式会社ユニーク総合防災)」という12年保存水が入賞。備蓄品入れ替えの労力とコストを減らす点が受賞の決め手となっている。
美味しさ部門では、封を切るだけで食べられる美味しさの「温めずにおいしいカレー(ハウス食品株式会社)」、「レトルト 軟骨ソーキの煮付(株式会社沖縄ホーメル)」が受賞し、グランプリは杉田エースの「IZAMESHI Deli名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮(杉田エース株式会社)」。賞味期限は3年で保存食とは思えない関西風の出汁の味付けが評価された。
新製品部門ではスプーンが付属されていたりスタンディングパックで皿にあける必要がないなど、災害時での「困った」をなくす工夫のある製品が選ばれており、グランプリは「しっかり、まんぞく。非常食セット3日分(ファシル株式会社)」。非常時であっても食事を楽しめる3日分の内容が受賞の決め手となった。
受賞した製品ラインナップから、管理栄養士・栄養士の各職場での非常食・防災食のヒントが見つかるだろう。
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