【消費者庁】栄養成分表示を食生活の味方に!解説資料を発表
2016/10/19
ニュースのポイント
- 栄養成分表示を活用して、消費者がより適切な食品を選ぶための資料
- 推定エネルギー必要量と3大栄養素の目標量を算出できるワークシート付き
- 脂質の過剰摂取を避けるためにも、栄養成分表示のチェックを習慣に
消費者庁では、消費者が健康な身体を維持・増進するために、栄養成分表示についてわかりやすく解説した資料「栄養成分表示を活用しよう」を発表した。栄養成分表示はあらかじめ包装されたすべての加工食品および添加物に表示することを義務化したもので、消費者にとってはスーパーやコンビニなどで食品を選ぶ際の参考になる。今回の資料「栄養成分表示を活用しよう」は、消費者の知識や理解をより深めるために作成されたことから、管理栄養士・栄養士が栄養の指導を実践する際に活用していきたい。
内容は、栄養成分表示の概説・活用事例とともに、自分の推定エネルギー必要量とたんぱく質、脂質、炭水化物の目標量を算出できるワークシート付きで、消費者が自分や家族により適した食品を選べるようになって、バランスのとれた食生活ができるようになることが狙い。また、摂取過多が懸念される脂質についての解説と注意が豊富に盛り込まれており、冠動脈疾患の発症リスクを高める工業的に作られたトランス脂肪酸はマーガリンなどでの含有量が近年は低減しているものの、一方で飽和脂肪酸の含有量が増加している商品もあると注意を促している。管理栄養士・栄養士は脂質摂取の課題を切り口に、消費者が栄養成分表示を見ることを習慣化し、栄養素の過不足がないような食生活ができるように導くことが必要となる。
消費者庁では食品関連事業者に対し、新たな栄養成分表示を適切に表示するための資料「栄養成分表示及び栄養強調表示とは」を発表しており、栄養成分の測定・算出方法や許容差についても記載されていることから、管理栄養士・栄養士は一読しておきたい。