【食品安全委員会】カンピロバクター食中毒の注意喚起
2018/10/01
ニュースのポイント
- 調理段階における注意点をまとめた啓発資料「鶏肉を安全に調理するために~カンピロバクター食中毒を防ごう~」を公表
- 平成29(2017)年度の食中毒統計によると、カンピロバクター食中毒は発生件数が最多。原因食品のほとんどは鶏肉、鶏内臓で、通年発生している
- 食品安全委員会は本年5月、国内外の知見を収集し、問題点を抽出するとともに、求められるリスク評価と今後の課題を整理したリスクプロファイルを公表した
カンピロバクターによる食中毒の原因食品としては主に鶏肉及び鶏内臓、そしてこれらから二次汚染された食品があげられる。カンピロバクターによる食中毒は一年を通じて発生しており、厚生労働省が実施した平成29(2017)年度の食中毒統計によると、原因別の発生件数で最多となっている。
食品安全委員会では平成18(2006)年に鶏肉を主とする畜産物中のカンピロバクターリスクプロファイル、平成21(2009)年、鶏肉中のカンピロバクター・ジェジュニ/コリの食品健康影響評価結果(評価書)を公表している。評価書においては、現状のリスク及び想定される対策を講じた場合のリスクに及ぼす効果を推定し、カンピロバクター食中毒低減に向けた対策等について示した。
しかし、依然として、カンピロバクター食中毒が減っていないことから、評価後の国内外の知見を収集し、食品健康影響評価のためのリスクプロファイルを本年5月に公表した。リスクプロファイルでは、現状の問題点を抽出するとともに、求められるリスク評価と今後の課題が整理された。
また、この度、カンピロバクター食中毒対策を知っていただくため、学校関係者を対象に調理段階における注意点をまとめた啓発資料「鶏肉を安全に調理するために~カンピロバクター食中毒を防ごう~」が公表された。
■カンピロバクターによる食中毒にご注意ください(食品安全委員会)
■啓発資料「鶏肉を安全に調理するために~カンピロバクター食中毒を防ごう~」(食品安全委員会)
■食品健康影響評価のためのリスクプロファイル~鶏肉等におけるカンピロバクター ジェジュニ/コリ(食品安全委員会)