【文部科学省】日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年を公表
2018/12/19
ニュースのポイント
- 成分表2015年版(七訂)を追補する食品成分表として追補2018を公表
- 消費量が多い食品や、国民の関心が高い食品など新規食品59食品を含め118食品を収載
- 一部の収載食品について利用者が適切な食品の成分を参照できるよう、食品名を変更
文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会は「日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年(以下、追補2018)を公表した。
食品成分表は、近年は5年おきに策定され、現在は次期の全面改訂に向けての検討作業が行われている。利用者の便宜を考え食品の成分に関する情報を速やかに公開する観点から、次期改訂版公表までの各年に、その時点で食品成分表への収載を決定した食品について、成分表2015年版(七訂)に追加、補完する食品成分表として、これまで、平成28(2016)年及び平成29(2017)年において、「説明」、「成分表」及び「参考資料」で構成される追補を公表している。
追補2018では新規食品59食品を含め118食品が収載された。この追加により、収載食品数は、追補2016年及び同2017年による追加、補完後の成分表2015年版(七訂)の収載食品と合わせ、食品成分表全体として2,294食品となっている。
追補2018の収載食品は、食生活における重要度、類似の食品の有無、学術的な参照可能性など、想定される成分表の用途に照らした多様な観点から、現時点において優先度の高いものについて選定されている。
新規に追加された59食品のポイントは下記の通り。
【日常的に消費される食品に新たな調理形態を追加】
おおむぎ(押麦めし)、マカロニ・スパゲッティ(ゆで後ソテー)、皮つきのじゃがいも(電子レンジ調理、素揚げ)、ミックスベジタブル(ゆで、油いため)、皮なしのたいせいようさけ(電子レンジ調理、焼き、ソテー)、とりささみ(ゆで、ソテー、フライ)
【減塩の目安として追加する調味料類】
2 倍希釈用めんつゆ、なべつゆ(ストレート)、ラーメンスープ(濃縮)、やきそば粉末ソース
【加工実態に合わせて食品を細分化】
木綿豆腐・絹ごし豆腐→特定の「にがり」(塩化Mg、硫酸Ca)を使用したもの、うすくちしょうゆ・だし入りみそ→通常品のほかに低塩・減塩品 を追加収載
【新たな食品の追加】
チアシード、ずんだ(地域食品)、ちぢみゆきな(地域食品)
また、本表のほか、3つの組成成分表(アミノ酸成分表、脂肪酸成分表、炭水化物成分表)の追補も策定し、併せて収載されている。