【厚生労働省】妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会 議論の取りまとめ発表
2019/07/31
ニュースのポイント
- 妊産婦に対する健康管理の推進や、医療提供体制の充実などの課題について検討会が開催
- 現状と課題、主な意見、今後の取組がまとめられた
- 妊産婦に対する相談・支援においては、妊娠前を含めた妊婦への適切な栄養指導について触れられた
厚生労働省では、妊産婦に対する健康管理の推進や、妊産婦が安心できる医療提供体制の充実などの課題について検討を行うため2019年2月より検討会を開催し、今後の妊産婦に対する保健・医療体制の在り方について取りまとめた。本発表では、「妊産婦に対する相談・支援」、「妊産婦に対する医療情報提供のあり方」、「妊産婦に対する連携体制の構築」、「妊産婦の健診や診療の評価等のあり方」についてまとめられている。
「妊産婦に対する相談・支援」の現状と課題では、妊産婦の健康管理で困ったことや不安に思ったことの1つとして、栄養・食事に関することを挙げる者が一定数いることから、正しい情報に基づいた食生活の改善を支援することが必要であるとされ、今後の取組においては、妊娠前を含めた妊婦への適切な栄養指導に資するよう最新の知見も取り入れた食生活指針の改定を行う必要があるとされた。
現在、(公社)日本栄養士会では、現代社会の栄養問題として「栄養障害の二重負荷」を掲げ、過剰栄養と低栄養の混在の解決に向けて「栄養の日・栄養週間」等において取り組みを行っている。過剰栄養だけでなく、若い女性のやせ、妊産婦および高齢者、傷病者の低栄養を低栄養の課題とし、優先的に取り組んでいこうと動き始めている。