【内閣府】『食品の安全性に関する用語集』に「疫学」分野が追加された
2021/04/02
ニュースのポイント
- 食品安全委員会では『食品の安全性に関する用語集』を公開している
- 多くの人々が、食品健康影響評価を理解するために知っておきたい用語が収載されている
- 2021年3月、用語集に「疫学」分野が追加された
食品安全委員会では、一般消費者を含む多くの人々が食品健康影響評価を理解するために知っておきたい用語を『食品の安全性に関する用語集』として整理し、公開している。「リスクアナリシス(リスク分析)の考え方」「リスク評価」「毒性及び毒性試験」等、検索したい分野から用語を探すことができる他、50音順に並んでいる用語一覧から探すこともできる。
2021年3月、この用語集に「疫学」分野が追加された。疫学分野では「疫学」という言葉そのものも解説されている。そのほか、「因果関係」「バイアス」「交絡」等、疫学に関連する言葉が19収載された。「バイアス」「疫学におけるリスク」「年齢調整死亡率」ではさらに細分化した用語の解説も加えられている。また、疫学分野の説明では専門用語が多い点で難易度が高いが、文中に用語のリンクが貼られており、さらに詳しく用語解説を読み解くこともできる。
なお、『食品の安全性に関する用語集』は随時更新されている。また、2020年2月には印刷して活用できるように『食品の安全性に関する用語集(第6版)』としてPDF版も公開されている。
食の安全について理解する、あるいはそれを他者に説明する場面では、内容の正確な理解とともに客観的な視点が必要とされる。『食品の安全性に関する用語集』を日頃から活用し、正しい用語の理解・使用に努めることは、管理栄養士・栄養士のスキルアップに役立つものである。加えて今回新設された疫学分野については、専門知識のない人を対象に科学的根拠に基づいた情報を提供する上で、役立つ用語が多く収載されている。日々の業務に活用することが期待される。
■『食品の安全性に関する用語集』(内閣府食品安全委員会)
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