【農林水産省】『令和2年度食育白書』が公表される
2021/06/04
ニュースのポイント
- 農林水産省は2021年5月28日に『令和2年度食育白書』を公表した
- 「食育推進施策をめぐる状況」として、新型コロナウイルス感染症の感染拡大と食育についてのデータが示された
- 2021年3月31日に決定された『第4次食育基本計画』の流れを踏まえた白書となっている
農林水産省は2021年5月28日に、『令和2年度食育白書』を公表した。今回の白書では、「食育推進施策をめぐる状況」として、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって生じた生活意識・行動の変化に関する調査の結果が示された。テレワークの実施によって都市部では自宅で食事を食べる回数が「増えた」と回答した人が約4割となった。
白書の第1部の中で「特集1」として取り上げられている「食文化の継承に向けた食育の推進」は、『第3次食育推進基本計画』の重要課題の1つである。食文化の継承に関する国民の考え方や実践の状況等を分析し、事例を紹介している。
また、「特集2」では2021年3月31日に決定された『第4次食育推進基本計画』の概要が解説されており、第2部ではこの『第4次食育推進基本計画』の流れを踏まえたうえで、各種データや取組事例等が紹介されている。
なお、『第4次食育推進基本計画』は、①生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進、②持続可能な食を支える食育の推進、③「新たな日常」やデジタル化に対応した食育の推進の3点を重点事項とし、SDGsの観点から相互に連携して総合的に食育を推進していくとしている。
また、推進する内容は、
・家庭における食育の推進
・学校、保育所等における食育の推進
・地域における食育の推進
・食育推進運動の展開
・生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等
・食文化の継承のための活動への支援等
・食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進
で、2021年度からおおむね5年間を計画期間としている。