【厚生労働省】ゲノム編集技術応用食品の2例目としてマダイの届出がなされる
2021/10/05
ニュースのポイント
- 厚生労働省は、ゲノム編集技術応用食品等の個別品目(マダイ)について、「ゲノム編集技術応用食品及び添加物の食品衛生上の取扱要領」に示す「届出」に該当すると判断
- 厚生労働省と農林水産省に食品としての届出・情報提供がなされ、Web公開済
- 届出されたゲノム編集技術応用食品としては2例目
厚生労働省「薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会 新開発食品調査部会 遺伝子組換え食品等調査会」は、2021年9月17日(金)、ゲノム編集技術応用食品等の個別品目(マダイ)について、遺伝子組換え食品等調査会での検討の結果、「ゲノム編集技術応用食品及び添加物の食品衛生上の取扱要領(令和元年9月19日大臣官房生活衛生・ 食品安全審議官決定)」に示す「届出」に該当すると判断した。
ゲノム編集技術応用食品の届出制度においては、ゲノム編集技術応用食品を流通させる前に開発者等はまず厚生労働省に事前相談を行う。厚生労働省は、当該食品が届出または安全性審査のいずれかの対象に該当するか否かを専門家の意見を聴いた上で判断。最終的に自然界または従来の育種技術でも起こっている範囲内の遺伝子変化のものは届出、それを超える遺伝子変化のものは安全性審査の対象となる。
今回のマダイについては、事前相談によって安全性審査は不要とされ、届出に該当すると判断された。それを受け、同日中に厚生労働省と農林水産省に食品としての届出・情報提供がなされ、Web公開されたため、流通が可能となった。
「ゲノム編集技術応用食品及び添加物の食品衛生上の取扱要領」に基づき届出された食品および添加物としては、「グルタミン酸脱炭酸酵素遺伝子の一部を改変しGABA含有量を高めたトマト」に続き、2例目。
■薬事・食品衛生審議会 (食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会)について見る
■ゲノム編集技術応用食品等について詳しく見る