【文部科学省・厚生労働省・農林水産省】オミクロン株の感染拡大に伴う臨時休業等の際に生じる未利用食品の利用促進等について
2022/02/22
ニュースのポイント
- 文部科学省・厚生労働省・農林水産省は連名で「オミクロン株の感染拡大に伴う臨時休業等の際に生じる未利用食品の利用促進等について」を発信
- 未利用食品の有効活用の事例を紹介
- 農林水産省、厚生労働省等で経費を支援する等の事業を実施
オミクロン株の感染拡大に伴い小・中学校の臨時休業等が発生したことで、学校給食で使用する予定であった食品が未利用となり、場合によってはやむなく廃棄される懸念もある。この状況を受けて、文部科学省・厚生労働省・農林水産省は連名で「オミクロン株の感染拡大に伴う臨時休業等の際に生じる未利用食品の利用促進等について」を発信した。
有効活用の一つに挙げられるのが、フードバンクへの寄附である。フードバンクとは、食品関連事業者等から未利用食品の寄附を受けて、社会福祉団体等食品を必要としている人や施設に提供する取り組みであり、食品ロスの削減及び廃棄物処理の負担軽減の観点から積極的な取り組みが必要であると考えられている。
農林水産省は食品関連事業者からフードバンクへ寄附することを希望する未利用食品の情報を集約し、全国のフードバンクに対し一斉に情報発信する取り組みを進めている。さらに食品の受け入れ・提供を拡大するために必要となる経費を支援する等の事業も実施している。
未利用食品の具体的な活用方法の一つに生活困窮者自立支援制度を活用して生活困窮者支援やひとり親家庭に対する支援に役立てていくことが考えられる。案内の中では、フードバンクと自立相談支援機関等が連携して支援に繋げている自治体の取り組み例も紹介されている。
厚生労働省では新型コロナウイルスセーフティネット交付金を活用して食料等を保管するための倉庫代や、相談者への送料等を支援する事業を実施している。
取り組みの円滑な推進のためには、未利用食品の活用と生活困窮者やひとり親家庭の支援という双方の観点から、教育委員会や福祉部局、農林部局、環境部局等の庁内部局の連携・情報共有が必須であるとし、各都道府県・指定都市の各部局への協力を仰いでいる。