【厚生労働省】地域の健康的で持続可能な食環境づくりの推進をテーマにセミナーが開催された

　厚生労働省は「第164回市町村職員を対象とするセミナー」を、2月3日（金）にオンラインで実施した。これは市町村に関連の深い厚生労働行政をテーマに、市町村の厚生労働行政に対する考え方や行政需要等を把握し、厚生労働行政の企画立案に資することを目的として開催されている。

　厚生労働省では、有識者検討会の報告書や東京栄養サミット2021での日本政府コミットメントを踏まえ、「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」を立ち上げ、今後、産学官等連携の下、健康無関心層も含めて誰もが自然に健康になれる食環境づくりを進め、その取組や成果を国内外に広く発信していく予定であることから、テーマが設定された。
　本セミナーでは、同省が推進する「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」の説明と食環境づくりの基調講演、事例発表、パネルディスカッション等が実施された。特に「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」で重要な栄養課題とされている「食塩の過剰摂取」を中心とした基調講演が行われ、その中では実際に管理栄養士・栄養士が実践した「食塩の過剰摂取」に対応する活動が紹介されている。
　講演資料は過去実施分も含め、厚生労働省ホームページに公開されているので、参考にされたい。

●テーマ
地域における「健康的で持続可能な食 環境づくり」の推進　
●プログラム
・行政説明 : 健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブについて
・基調講演：食環境づくりに関する国内外の動向とエビデンス
・事例発表：地域の食環境づくりを支えるレシピ動画メディアの取組みと今後の展望」　　　　　
・パネルディスカッション：新たな食環境づくりに向けた市町村と都道府県の効果的なコラボレーションを考える
　①宮城県名取市「おいしく減塩！「元気なとり」減塩プロジェクト～脳・心・腎の血管を守っていつまでも健康に～」
　②富山県入善町「富山県入善町における減塩いいね！プロジェクト」
・総合討論

■健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブとは（厚生労働省）
■第164回市町村セミナーの資料を見る（厚生労働省）