【厚生労働省】「健康日本21(第三次)」を推進する上での基本方針の公表
2023/06/01
ニュースのポイント
- 「健康日本 21(第三次)」を推進する上での基本方針が公表された
- 第5次国民健康づくり「健康日本21(第三次)」の開始は2024年度
- 具体的な方策(アクションプラン)については今後検討される
厚生労働省は2023年5月31日(水)に第5次国民健康づくり「健康日本21(第三次)」を推進する上での基本方針を公表した。
これまで、国民の健康づくりを社会全体で進めることの重要性が増す中で、健康づくり対策を総合的・計画的に推進するため、国民健康づくり運動が展開されてきた。今回公表された基本方針は、2022年10月11日(火)に公表された2013年度から2023年度までの第4次国民健康づくり「健康日本21(第二次)」の最終評価を踏まえ、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現に向け、誰一人取り残さない健康づくりの展開(Inclusion)とより実効性をもつ取組の推進(Implementation)を通じて、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な事項」を示し、「健康日本21(第三次)」を推進するものである。
「健康日本21(第三次)」における新たな視点としては、「女性の健康を明記」、「自然に健康になれる環境づくり」、「他計画や施策との連携も含む目標設定」、「アクションプランの提示」、「個人の健康情報の見える化・利活用について記載を具体化」が挙げられている。
また、主な目標のうち新しい目標としては、「睡眠時間が十分に確保できている者の増加」、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)の死亡率の減少」、「『健康的で持続可能な食環境づくりのための戦略的イニシアチブ』の推進」、「健康経営の推進」、「骨粗鬆症検診受診率の向上」が示されている。
なお、これらを達成するための具体的な方策(アクションプラン)については今後新たに設ける健康日本21(第三次)推進専門委員会(仮称)で議論・策定ののち、自治体等に示されることとなる。
管理栄養士・栄養士においては、基本方針を理解し、国民の健康づくりの推進に積極的に取り組むことが求められている。
基本方針の詳細は、下記URLよりご確認されたい。
■「健康日本21(第三次)」を推進する上での基本方針を見る(厚生労働省)
■「健康日本21(第二次)」最終評価報告書を見る(厚生労働省)