【厚生労働省】「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会の報告書を公表
2024/10/16
ニュースのポイント
- 2023年度までに得られた科学的知見に基づき、エネルギー・栄養素の摂取量の基準を策定
- 各論は、「エネルギー・栄養素」、「対象特性」及び「生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連」の節で構成
- 扱う疾患等の考え方を整理し、生活習慣病に加え、骨粗鬆症とエネルギー・栄養素との関連も整理
2024年10月11日(金)、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会の報告書が、厚生労働省のホームページで公表された。
「日本人の食事摂取基準」は、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を厚生労働大臣が定めるもので、5年毎に改定が行われている。
2025年版は、2023年度までに得られた科学的知見に基づき、エネルギー・栄養素の摂取量の基準を策定している。
2024年度より開始した健康日本 21(第三次)では、その方針として、生活習慣の改善、主要な生活習慣病の発症予防・重症化予防の徹底を図るとともに、社会生活を営むために必要な機能の維持・向上等の観点も踏まえた取組を推進することが掲げられている。今回の食事摂取基準は、こうした健康・栄養政策の動向を踏まえた内容としている。また、「生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連」の節では、生活機能の維持・向上の観点から、生活習慣病に加えて、新たに骨粗鬆症とエネルギー・栄養素との関連も整理された。
各論は、「エネルギー・栄養素」、「対象特性」及び「生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連」の節で構成されている。
・エネルギー・栄養素
エネルギー及び各栄養素の各指標の値を定めるに当たっての定義とその策定方法
・対象特性
妊婦・授乳婦、乳児・小児、高齢者の対象者別に、食事摂取基準の活用に当たって特に留意すべき点
・生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連
習慣的な栄養素等の摂取量が深く関連し、かつ、現在の日本人にとってその発症予防と重症化予防が特に重要であると考えられる生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病・慢性腎臓病)及び生活機能の維持・向上に係る疾患等(骨粗鬆症)について、エネルギー・栄養素摂取との関連
活用に当たっては、エネルギー及び各栄養素の摂取量について設定された値だけでなく、「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」策定検討会報告書で整理する策定の基本的事項や策定の考え方、留意事項等を十分に理解することが重要とされている。