【中央社会保険医療協議会】令和8年度診療報酬改定の答申について
2026/02/13
ニュースのポイント
- 令和8年度の診療報酬の改定に伴う見直しの内容について答申が行われた
- 見直しにおいては、多くの栄養関連項目が取り上げられている
- 日本栄養士会では、今後、「栄養政策・制度」コンテンツにて情報掲載を行うほか、研修会実施も予定している
中央社会保険医療協議会は、2026年2月13日(金)に令和8年度の診療報酬の改定に伴う見直しの内容をまとめて答申を行った。栄養関連項目については下記の通りである。
今後、日本栄養士会では当ホームページ「栄養政策・制度」コンテンツにて情報掲載を行うほか、診療報酬改定に関する研修会の実施も予定している。
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Ⅰ 現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進
【Ⅰ-1 医療機関等が直面する人件費や、医療材料費、食材料費、光熱水費及び委託費等といった物件費の高騰を踏まえた対応】
② 入院時の食費及び光熱水費の基準の見直し
食材料費や光熱・水道費の上昇等を踏まえ、入院時の食費及び光熱水費の基準額を引き上げる。
③入院時の食事療養に係る見直し
入院時の食事療養の質の向上を図る観点から、おいしく安全な食形態で適切な栄養量を有する嚥下調整食について新たな評価を行うとともに、多様なニーズに対応できるよう、特別料金の支払を受けることができる食事の要件を見直す。
【Ⅰ-2-3 タスク・シェアリング/タスク・シフティング、チーム医療の推進】
① 多職種が専門性を発揮して 病棟において協働する体制に係る評価の新設
更なる生産年齢人口の減少に伴って医療従事者確保の制約が増す中でも、患者像に合わせた専門的な治療やケアを提供し、患者のADLの維持・向上等に係る取組を推進するため、重症度、医療・看護必要度の高い高齢者等が主に入棟する病棟において、看護職員や他の医療職種が協働して病棟業務を行う体制について、新たな評価を行う。
【Ⅰ-2-5 診療報酬上求める基準の柔軟化】
② 感染対策向上加算等における専従要件の見直し
(一部抜粋)また、医療現場を取り巻く人手不足の状況を踏まえ、業務効率化の観点から、医療安全対策加算、感染対策向上加算及び入院栄養管理体制加算における専従に係る基準を見直す。
④ 質の高い摂食嚥下機能回復に係る取組の推進
質の高い摂食嚥下機能回復に係る取組を推進する観点から、摂食嚥下機能回復体制加算の施設基準における、言語聴覚士の専従要件や実績の計算方法を見直す。また、療養病棟入院基本料における経腸栄養管理加算について、対象となる患者の要件を見直す。
Ⅱ 2040年頃を見据えた医療機関の機能の分化・連携と地域における医療の確保、地域包括ケアシステムの推進
【Ⅱ-1-1 患者のニーズ、病院の機能・特性、地域医療構想を踏まえた医療提供体制の整備】
⑨ 地域包括医療病棟の見直し
(一部抜粋)リハビリテーション・栄養管理・口腔管理の一体的な取組を推進する観点から、加算の体系を見直す。
【Ⅱ-2-3 リハビリテーション・栄養管理・口腔管理等の高齢者の生活を支えるケアの推進】
① リハビリテーション・栄養管理・口腔管理の一体的な取組の更なる推進
リハビリテーション・栄養管理・口腔管理の一体的な取組を更に推進する観点から、リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算の算定要件を見直す。また、地域包括医療病棟のリハビリテーション・栄養・口腔連携加算についても同様の見直しを行う。更に、地域包括ケア病棟においてもリハビリテーション・栄養・口腔連携加算を算定可能とする。
【Ⅱ-5-1 地域において重症患者の訪問診療や在宅看取り等を積極的に担う医療機関・薬局の評価】
③ 退院直後の 訪問栄養食事指導に関する評価の新設
入院中に栄養管理の必要性が高い患者が、安心・安全に在宅療養に移行し、在宅療養を継続できるよう支援する観点から、退院直後の一定期間に入院医療機関が行う訪問栄養食事指導について、新たな評価を行う。
Ⅲ 安心・安全で質の高い医療の推進
【Ⅲ-3-2 外来、在宅医療等、様々な場面におけるオンライン診療の推進】
⑥ 情報通信機器等を用いた外来栄養食事指導料の見直し
情報通信機器等を用いた外来栄養食事指導を推進する観点から、外来栄養食事指導料について、 情報通信機器又は電話による指導の評価を見直すとともに、情報通信機器による指導のみでも算定を可能とする要件の明確化を図る。
Ⅳ 効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上
【Ⅳ-4-3 医学的妥当性や経済性の視点も踏まえた処方の推進】
① 栄養保持を目的とした医薬品の保険給付の適正化
保険給付の適正化の観点から、栄養保持を目的とした医薬品の保険給付の要件を見直す。



