【厚生労働省】糖尿病性腎症重症化予防プログラムを策定!
2016/04/25
ニュースのポイント
- 糖尿病性腎症の重症化予防を国レベルで支援していくプログラムを策定した
- 呉市、荒川区、埼玉県などの取り組みの考え方や取り組み例を示している
- 取り組みを全国に広げていくためには、各地域で行政、かかりつけ医、専門医が地域の実情に合わせて重症化予防の連携できる体制が必要としている
糖尿病患者数は増加の一途をたどっており、行政と医療機関による糖尿病性腎症の重症化予防の取り組みを国レベルでも支援する観点から、厚生労働省では平成28(2016)年3月に締結された「糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定」に基づき、4月20日(水)に「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を策定した。医療機関未受診で重症化リスクの高い人などに受診勧奨や保健指導を行い治療につなげるとともに、通院中で重症化リスクの高い人に対して(主治医の判断で対象者を選定のうえ)保健指導を行い人工透析などへの移行を防止することが目的。
このプログラムでは、広島県呉市、東京都荒川区、埼玉県などですでに先行している重症化予防の取り組みの考え方や取り組み例を示しており、全国の自治体での展開をめざしている。関係者の役割、対象者の選定、介入方法、かかりつけ医や専門医との連携、評価について記されており、各地域では地域の実情に合わせて柔軟に対応をしていくことが求められる。
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