【厚生労働省】「アレルギーポータル」Webサイトを公開
2018/10/31
ニュースのポイント
- 厚生労働省と日本アレルギー学会が、アレルギー専門のWebサイト開設
- 疾患情報や災害時の対応、医療機関の情報、法令や最新研究結果が網羅されている
- 今年度スタートした特定分野認定制度「食物アレルギー管理栄養士・栄養士」も併せて確認を
平成30(2018)年10月19日、厚生労働省と(一社)日本アレルギー学会は、アレルギー疾患の情報を集めたWebサイト「アレルギーポータル」を公開した。
アレルギー疾患は、平成27(2015)年に施行されたアレルギー疾患対策基本法で、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギー、その他アレルゲンに起因する免疫反応による人の生体に有害な局所的または全身的な反応に係る疾患と定められた。
現在、国民の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患しており、依然としてアレルギー疾患を有する人は増加している状況だ。インターネット等でアレルギーに関する情報があふれているなか、「アレルギーポータル」はアレルギー疾患に関する最新の知見に基づく正しい情報を発信していく。
サイトの構成は、主なアレルギー疾患の症状や重症度をまとめた「アレルギーって?」、アレルギー疾患ごとの対応や薬の解説をする「アレルギー対策」、災害時の場合の対応方法「もしもの時に」、日本アレルギー学会専門医・指導医の一覧を確認できる「医療機関情報」、患者向けの冊子や医療従事者向けのガイドライン等の書籍情報「アレルギーの本棚(準備中)」、国内の法令や研究情報をまとめた「日本の取り組み」に分かれており、欲しい情報が見やすく得られるようになっている。
(公社)日本栄養士会では、アレルギー疾患の中でも食物アレルギーについて安全で適切な食事や給食提供のための知識を持ち、栄養管理と専門的な食事・栄養支援をして、患者とその家族のQOL向上に貢献できる管理栄養士・栄養士の特定分野認定制度を今年度から新設した。
食物アレルギー基礎研修(※平成30(2018)年度は開催済)を修了し、課題レポートの審査と筆記試験に合格した者を「食物アレルギー栄養士(給食管理分野)」に、さらに上級資格としての研修を修了し、活動事例報告等の審査に合格した者を「食物アレルギー管理栄養士」として認定する。
管理栄養士・栄養士は病院、学校、地域活動等、どの現場でもアレルギー疾患を有する人に接する機会があることから、「アレルギーポータル」を利用しつつ、より専門性を高めるには、来年(2019)度の食物アレルギー基礎研修(2日間)を受講してほしい。
■「アレルギーポータル」(厚生労働省、日本アレルギー学会)
■【お知らせ】特定分野認定制度「食物アレルギー管理栄養士・栄養士」がスタート!
■【研修会】平成30年度食物アレルギー栄養士(給食管理分野)認定研修 ※本研修は平成30(2018)年8月18日・19日に実施した「食物アレルギー基礎研修」の修了者が対象となります。
■「キャリアアップ」を見る