【内閣府食品安全委員会】みんなのための食品安全勉強会動画公開と食品安全モニター募集
2021/12/16
ニュースのポイント
- 内閣府食品安全委員会事務局が「安全に美味しく食べ物を調理しよう」と題し、鶏肉・豚肉・牛肉についてそれぞれ動画を公開
- 低温調理における温度変化結果や注意点を明示
- 令和4年度食品安全モニターの募集中〔締め切り:2022年1月25日(火)17時〕
内閣府食品安全委員会事務局では、食品の安全性に関する知識・理解を深めるための動画配信を、YouTubeチャンネルにて行っている。このたび、2021年10月~12月にかけて『みんなのための食品安全勉強会』において「安全に美味しく食べ物を調理しよう」と題した動画が、鶏肉・豚肉・牛肉についてそれぞれ公開された。
低温調理は、温度を一定に保って調理を行う方法である。本来肉を加熱して食べることには美味しさの追求のみならず、食中毒菌の殺菌という理由もある。しかし加熱によって肉がかたくなりすぎる、加熱の継続によって肉汁が出てパサパサになるなどの理由から、それらが回避される低温調理法に注目が集まっている。動画では低温調理法の調理温度が低いため、殺菌が不十分になりやすい点に注意が必要であることを喚起している。
鶏肉ではカンピロバクター、豚肉ではE型肝炎ウイルス、牛肉では腸管出血性大腸菌O157にそれぞれ特に注意が必要である。いずれの微生物も加熱殺菌が有効である。加熱殺菌では肉の重量だけでなく厚みにも注意が必要であるため、動画では実際に調理をしながら中心温度を測っており、興味深い結果を提供している。また家庭での調理における注意点が明示されており、食のアドバイスを行う上でもしっかり把握しておきたい点がまとめられている。
動画はいずれも5分以下と短く、非常にわかりやすい内容となっているので、ぜひ一度内容を確認しておきたい。また今後も継続して動画配信が行われる予定。
このほか、食品安全委員会では、食品の安全の確保に関する施策などについて直接意見を収集するための、食品安全モニター制度がある。現在令和4年度食品安全モニターの募集中で、締め切りは2022年1月25日(火)17時となっている。募集要項に「食品安全委員会が行うリスク評価を理解するための知識を有していること」とあり、具体的な例の一部に栄養士・管理栄養士も挙げられている。食品安全モニターには、食品の安全に関するオンライン研修受講機会のほか、最新情報、イベント情報などが提供される。
■内閣府食品安全委員会公式YouTubeチャンネルについて(食品安全委員会)
■令和4年度食品安全モニター募集のご案内(食品安全委員会)
■「栄養業界ニュース:【内閣府食品安全委員会】「食中毒予防と加熱調理」をYouTubeチャンネルにて公開」を見る