在宅訪問管理栄養士
在宅訪問管理栄養士とは
今後わが国では、在宅での療養者や要介護者が増加し、在宅での栄養ケアサービスの需要が増大することが予測されています。しかし、そういった在宅療養者に対し、在宅訪問栄養食事指導を提供できる管理栄養士はまだまだ少ない状況にあります。
そこで、在宅医療と関わる多職種と連携が取れ、かつ在宅療養者の疾患・病状・栄養状態に適した栄養食事指導(支援)ができる管理栄養士を育成することを目標に、公益社団法人 日本栄養士会・一般社団法人 日本在宅栄養管理学会(旧 全国在宅訪問栄養食事研究会)認定の「在宅訪問管理栄養士」制度が平成23(2011)年度にスタートしました。
「在宅訪問管理栄養士」は、「療養者が在宅での生活を安全かつ快適に継続でき、さらにQOLを向上させることができる栄養食事指導(支援)の技術を備えた管理栄養士」の認定です。
また、療養者や家族(介護者)が悔いを残さないような療養生活を送るための食・栄養の支援者でもあるので、全国の在宅でそういった支援が展開されていくことが期待されています。
審査に必要な申請資格
- 日本栄養士会の会員であり、日本在宅栄養管理学会の正会員で管理栄養士であること
- 管理栄養士の登録から5年以上経過し、病院・診療所・高齢者施設などにおいて管理栄養士として従事した日数が通算で900日以上(週休2日と仮定して、3年6か月以上の期間が必要です)であること
認定されるまでの流れ
1.日本在宅栄養管理学会ホームページから申込み
費用:会員 34,500円(税込)、非会員 43,500円(税込)(入会金、年度会費を含む)
(事前学習、ファーストステップ学習・セカンドステップ学習の受講料、テキスト代2,200円(税込)含む)
2.e-ラーニングを受講
- ・テキストとe-ラーニングによる事前学習
- ・確認テストを受ける(全体の6割以上で合格)
- ・e-ラーニングによる講義受講(ファーストステップ)
3.認定試験を受ける*
試 験 料:11,000円(税込)
試験時間:60分
*願書受付は試験日の2か月前の1日より
4.認定試験合格
5.在宅訪問栄養食事指導実施・実践症例検討報告レポートを提出
認定試験合格通知後2か月以内に提出する
6.「在宅訪問管理栄養士」認定
資格の有効期間:認定日より5年
認定料:11,000円(税込)
7.「在宅訪問管理栄養士」認定の更新*
認定を受けてから更新するまでの5年間に日本栄養士会および日本在宅栄養管理学会が「在宅訪問栄養食事指導において必要な知識や技術を得るのに適している」と判断した学会・研修会などへの参加と発表などにより、20単位を取得して更新の申請をする
更新料:7,700円(税込)/ 5年ごと
参考:日本在宅栄養管理学会