【開催報告】トップアスリートやスポーツ栄養関係の有識者が一堂に集結!第9回「栄養と健康を考える有識者の会」開催
2017/02/21
平成29(2017)年2月9日(木)、ホテルニューオータニにて、(公社)日本栄養士会主催、株式会社ヤクルト本社共催、第9回「栄養と健康を考える有識者の会」が開催されました。今回は、昨今ますます話題が豊富なスポーツの分野において、「アスリートを栄養面から支える」をテーマに、先の国際大会で日本人選手64年ぶりとなる入賞を果たした澤野大地さん(日本大学スポーツ科学部専任講師/富士通陸上競技部所属)をはじめ、有識者が一堂に会し、講演と討論がおこなわれました。
澤野大地さんの基調講演Ⅰ「アスリートと栄養」では、これまでの競技大会での活躍と栄養の関係性を、自身の体験をもとに解説。「この年齢で、第一線で活躍できるのは、栄養も重要な要素です」と語られました。基調講演Ⅱでは、「アスリートを栄養面から支える、日本栄養士会としての取り組み」をテーマに、(公社)日本栄養士会 鈴木志保子理事が講演。スポーツ栄養学やスポーツ栄養マネジメントについての説明に続き、公認スポーツ栄養士の活動と「未来のトップアスリートのための体感型スポーツ栄養セミナー」をはじめとする、(公社)日本栄養士会のスポーツ栄養に関する事業について説明がありました。
総合討論では、日本がホスト国となる2020年の国際大会の開催へ向けて、アスリートを栄養面から支えるために、そして大会直前、大会期間中の国内外のアスリートへの食を通した栄養管理を的確に行うために、管理栄養士・栄養士としてどのような活動を行い、(公社)日本栄養士会はどのような役割を担うべきか、そして、その後の活動にどのように生かすべきかについて、構成員それぞれの立場から発言いただき意見が交わされました。
(公社)日本栄養士会では、現場のニーズに的確に応えることのできるスポーツ栄養の専門職を「公認スポーツ栄養士」として、特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会の協力のもと、(公財)日本体育協会と共同認定しており、214人(平成28年10月現在)が全国で活動しています。公認スポーツ栄養士を核として、管理栄養士・栄養士には、スポーツと栄養をもって、地域への貢献が求められています。
基調講演いただいた、澤野大地さん
<ご出席いただいた有識者の方>
中村丁次先生(神奈川県立保健福祉大学 学長、公益社団法人 日本栄養士会 名誉会長)
古野純典先生(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 理事兼所長)
川原 貴先生(国立スポーツ科学センター 前センター長)
岡達生先生(公益財団法人 日本体育協会 スポーツ指導者育成部長)
勝野美江先生(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局 参事官)
末口忠義先生(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大会準備運営第一局大会計画部 飲食計画課長)
鈴木公先生(特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 副理事長)
高田和子先生(特定非営利活動法人 日本スポーツ栄養学会 会長)
亀井明子先生(国立スポーツ科学センタースポーツ科学部スポーツ栄養学グループ 先任研究員)
<内容>
○基調講演Ⅰ「アスリートと栄養」/日本大学スポーツ科学部専任講師、富士通陸上競技部 澤野大地
○基調講演Ⅱ「アスリートを栄養面から支える、日本栄養士会としての取り組み」/公益社団法人 日本栄養士会理事 鈴木志保子
○情報提供「プロバイオティクス飲料の可能性~アスリートの健康管理への応用~」/株式会社ヤクルト本社中央研究所副主席研究員 志田寛
<関連ページ>
■公認スポーツ栄養士とは
■公認スポーツ栄養士の活躍を見る
■平成28年度の「未来のトップアスリートのための体感型スポーツ栄養セミナー」開催の様子を見る