【厚生労働省】配食サービス普及パンフレット「配食事業者向け」、「利用者向け」作成
2018/02/23
ニュースのポイント
- 配食事業者向けでは、地域で暮らす高齢者の食生活改善の担い手としてのポイントを明記
- 配食利用者向けでは、注文時のミスマッチを防ぐためのセルフチェック項目もある
- 近隣の配食事業者との連携に活用できる
地域に暮らす高齢者の低栄養の予防・改善を図るために昨年(2017年)4月に発表された「地域高齢者等の健康支援を推進するための配食事業の栄養管理に関するガイドライン」。厚生労働省はこのガイドラインに基づく配食サービスをより普及するためのパンフレットとして、「配食事業者向け」、「配食利用者向け」の2種類を作成し公表した。
配食事業者向けのパンフレットでは、配食の市場規模が年々拡大していること、配食サービスへの高齢者のニーズが高いことを数種のグラフで示し、地域包括ケアシステムの重要な担い手として、配食事業者に地域の高齢者の食生活の改善と日々の生活の豊かさ向上のために取り組んでほしい旨を説明している。加えて、前述のガイドラインのポイントを、適切な栄養管理ができる体制で商品管理(献立作成、栄養素や物性の調整、調理等)を行うこと、利用者の状況を適切に把握(配食注文時のアセスメント、継続時のフォローアップ)した上で利用者に合った食事を提供することの2点に絞り、注文時のアセスメントと継続時のフォローアップに使える「確認項目例」の見本も提示している。このパンフレットを使って、地域で活動する管理栄養士・栄養士が近隣の配食事業者と連携してサービスに関わっていくことが重要。
配食利用者向けのパンフレットでは、配食サービスを利用する敷居や抵抗が低くなるように、どのような場合に配食サービスを利用したらよいかが示されている。また、注文時と利用時のポイントを箇条書きで示し、アセスメントを受ける際に適切に答えられるように体調や噛む力・飲み込む力、食欲や外出の有無等のセルフチェック項目もある。病院やクリニック勤務および地域活動の管理栄養士・栄養士は、在宅高齢者に近隣の配食サービスの情報とともにこのパンフレットを渡して、低栄養予防や栄養状態の改善をうながす必要がある。
パンフレットは、下記の厚生労働省のホームページに掲載されているので、是非活用を。
地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理(厚生労働省)
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