静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士
静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士とは
近年、医療技術の進歩により、患者ケアに携わる全ての者に、より高度な専門性と連携が求められるようになってきました。中でも、医療チームの連携のもとで患者の栄養状態を改善し、疾病治療に貢献することが重要とされており、管理栄養士はその中心的な活動を展開していくことが期待されます。
日本栄養士会では、根拠に基づいた経腸栄養や静脈栄養の最新知識に関する講義、症例の栄養アセスメント、栄養サポート計画、モニタリングに関するワークショップなどを通して、経腸栄養管理や静脈栄養管理を含めた総合的な栄養管理の実践力を付けることを目的とした「静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士認定研修会」を実施しています。
「静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士」は、本研修プログラムを受講し、かつ認定試験とレポート審査に合格した者を公益社団法人 日本栄養士会が認定するものです。
審査に必要な申請資格
下記のいずれかを満たす管理栄養士であること
- ・病院他に2年以上の勤務経験があり、現在も静脈経腸栄養管理を行っている、又は静脈経腸栄養管理に携わることを目指している管理栄養士
(年内において所属先にて経腸栄養を施行した対象者への栄養介入事例についてのレポートが作成できること) - ・管理栄養士養成施設で臨床栄養学分野を担当している教員(助教以上)
認定されるまでの流れ
1.静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士認定研修会を受講
費用:110,000円(税込)((公社)日本栄養士会会員割引価格55,000円(税込))
(研修会受講料、テキスト代、試験受験料、審査料・認定料などを含む)
- 経腸栄養管理の基礎(14時間) の受講
配布テキストに基づく復習(自己学習10時間)
- 静脈栄養管理の基礎(12時間) の受講
所属先で経腸栄養を施行した対象者への栄養介入事例(2症例)について記載したレポートを作成(事後学習10時間) ※管理栄養士養成施設の教員は、静脈経腸栄養(TNT-D)委員会から提示される課題症例について、同様のレポートを作成
- 静脈経腸栄養管理の応用(6時間) (ワークショップ形式による症例検討報告6時間)の受講
「経腸栄養管理の基礎」「静脈栄養管理の基礎」研修を受講後、日本栄養士会の認定する教育施設において「認定教育施設における研修」16時間(約2日間)を受けることで、厚生労働省が指定する栄養サポートチーム担当者に必要な「栄養管理に係る所定の研修」を修了した修了証が交付されます。
2.認定試験を受ける
試験問題:30問(全体の6割以上で合格)
3.レポートの審査結果、認定試験の結果をもって合格
4.「静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士」認定
資格の有効期間:認定日より5年
5.「静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士」認定の更新
認定を受けてから5年間の活動報告書を提出し、一定のフォローアップ研修を受講した上で申請し、更新のための審査を受ける
更新料:3,300円(税込)
※2020年度は、認定期間の5年間に含まないものとします。
現在の登録認定者のうち、認定期間に2020年度を含む者で、更新時期に要件が満たせない場合は1年間の猶予が可能ですので、更新時に事務局までご連絡ください。